理由なんてない

 

「好きだ」と言われ、無理矢理犯された。

友人だと思っていたのに。

それでも俺はアイツの手を振り解くことが出来なかった。

それがただの同情でも、アイツがそう望むなら―――…

 

 

 

いつからだろう。

アイツに見つめられると息苦しく感じるようになったのは。

いつからだろう。

アイツを直視できなくなったのは。

アイツが他のヤツと仲良くするのが気に入らない。

「好きだ」と囁かれるたび心が震える。

―――今さら気づく、好きだなんて……

そばにいたいと心が求める。

愛されたいと心が願う。

 

 

 

裏小説